しんじ湖温泉駅エリア

開業当時から昭和40年代中頃(1970年前後)までは、駅のホームの際まで宍道湖が迫っていた。宍道湖の埋め立てによって出来たのが旅館街である「松江しんじ湖温泉」。

かつては松江市の一番の温泉街として商業施設も隣接し繁栄していたが、時代の流れと共に温泉利用者も減少し、その中心に位置する千鳥町ビルも老朽化が進むと共に空きテナントもが増加。活気と賑わいがなくなっていた。

 

松江しんじ湖温泉駅は2001年(平成13年)に現駅舎に建て替えられ、2003年にバスターミナルと足湯がつくられてからは徐々に観光としての機能が戻ってきた。

しんじ湖温泉駅周辺には、宍道湖を一望に源泉かけ流しが楽しめる宿や、ホテルが並び、県外、海外からの観光での利用も多い。

足湯も二カ所あり、観光の合間で休憩している人の憩いの場として利用されている。

しんじ湖温泉駅から、出雲大社駅まで直通の電車が走り、「ご縁電車しまねっこ号」という観光列車も運行中。

バタデンが映画になったこともあり観光客がロケ地としても訪れている。

駅舎にはレンタサイクルの店も隣接。

一畑電車に自転車をそのまま乗せることもできるため、松江をサイクリングしたあとは自転車と一緒に電車に乗って出雲大社周辺も楽しめる。全国的にも珍しい自転車OKの電車は学生などの通学としても使われている。

 

宍道湖のすぐ近くに湧く松江しんじ湖温泉の源泉には、湯の恵みに感謝して「お湯かけ地蔵尊」がまつられている。

源泉をひしゃくで汲み、地蔵にお湯をかけながら願をかけると、願いが叶うのだという。

 

千鳥町ビル周辺市街地再開発事業で建てられた複合商業施設COCO MATSUE。

松江しんじ湖温泉地区の老朽したビルを建替え、新たに店舗や温泉を使用した銭湯ができた。介護付き高齢者住宅といった都市福利施設も整備された。