茶町商店街

茶町商店街は、西茶町、中茶町、東茶町の3つの商店会が連なっている。

松江城築城の際に働く人々を励ますために、餅茶屋を四カ所つくり、女中達が餅を提供したり、お湯を振る舞ったことから「茶町」と呼ばれるようになったそう。 

茶町の通りの間からは松江城が見え、当時の姿を想像させる。

通りを歩くと、木造の建物は江戸時代から続く酒蔵、奥には大きな蔵やレンガ造りの煙突がみえる。ふらっと入り試飲をして好みの酒を購入することもできる。

昭和初期には専門店がずらりと並び商店街で買い物をするのが日常だったが、時代の流れにより移転、閉店も続き空き店舗が所々に現れるようになっていた。

最近では建物の姿を生かしたままリノベーションという手を加えて開業した飲食店や、焼き菓子屋、古本屋、織物の店なども増えており、人が集まる場所になっている。

明治から続くお茶屋では試飲も行っているほか、ギフト商品も豊富で、気軽に立ち寄ることができる。

昭和の終わりから平成にかけて各商店街の姿が変わりつつあったが、最近では、お茶屋でお茶を買い、焼き菓子屋で手土産を買い...と、ハシゴをする若い人の姿を見かけるようになり人の流れが変わってきたように感じる。

茶町の落ち着いた通りや、手を加えると味がでそうな建物、茶町に店舗を構えているお店の人たちの人柄に惹かれ茶町界隈で店舗を出したいという創業の相談も増えてきている。

 

<日曜茶町>

茶町に店舗を構えるお店が中心となって企画。以前の賑やかな商店街に戻れる一日として、県外からも出店者を呼び、飲食、クラフト、ワークショップも開いた。西茶町にある空き店舗も活用。普段は閉まっている店の中に入ることもでき、来街者はもちろん出店者からも好評だった。